poem24に参加してみた。
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【秋の風物を入れること】

紫苑色の大地、柔らかい風が吹きぬけるこの場所で僕は君を待つ。在るのは花と風と空と僕。(待ち合わせじゃない。僕が勝手に待っているだけ)紫苑が揺れ僕の短い髪を撫でる。微かに聞こえたのは君の声…のようだった。 #poem24
<紫苑の花言葉:君を忘れず>

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はらはらと降ってくるのは薄紅色じゃなくて蜜柑色。かさかさと音を立てながら歩いた。(少し寒くなってきたな) 僕が足を止めた時、世界は音を失くした。 #poem24



【透明】

何もないところに色はおけない。混じり合うこともない。白じゃないとはそういうこと。…そういう人間なんだ。ぼくは。白じゃない。透明だ。色がつくことはない。貴方の色にすら混ざれない。ぼくの色は透明。何も、ない。 #poem24
(皮肉でも自虐でもない。ただ自分はそうだということ)

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何もないからこそ、何かになれる。 #poem24

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なんだか、ぼくを呼んでくれたみたいで嬉しかった。



【待ち合わせ】

ぽつりとひとり、待ちぼうけ。いくら待てども誰も来ない。本当は分かっていた。僕は誰も待っていなかった。ただ、気付きたくなかっただけだった。ひとりで平気だということに。 #poem24



【時計】

僕の部屋の時計はずいぶん前から電池切れ。僕の部屋の時は止まってる。変わらないはずの空間で、僕だけが進んでいく。 #poem24

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時計。貴方にもらった。僕の部屋には置いてない。(この時計まで止まってしまったら悲しいから)  #poem24



【概念(concept)】

今回紹介スルのハこちら!このフォルム、素材、装飾品!結構値段ノ張るものなンでスガ、ナント今回は×××デご提供!オ電w……。 はぁ、今回はこんなもんか。(商品はぼく)(ありふれた言葉だけでぼくのことどうイメージするの?)(ぼくを形作るのは、あなた) #poem24

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大きな本棚。小さい頃の絵本。身近なもので応急処置。膝にのせて本を読む。まるで煤けた図書館のよう。奥に進めばディスクに変わり、その中身は僕がみた記憶。変色変形してるのもあるけれど、全部残ってる。(此処に居るのはぼく独り) #poem24 【ぼくを形作っているもの】



【韻をふむ】

「じゃあね」と「またね」。こんな日常にリズムを。 #poem24
---"See you later, Alligator." "After a while, Crocodile."---



【退屈】

柔らかい日差しにミルクティー。砂糖は少し多め。両手で持ったマグカップ。ゆったりとした時間をおくるの。幸せそうに見えるでしょ?でもね、「……あー、つまんない」。(目を閉じて思い出すのは彼らとの日々)対照的すぎて笑っちゃう。こんな時間、ボクには必要ない。 #poem24



【シャワー】

ざー っと流してしまおう。(ここには僕だけの秘密がたくさんある)言葉にならない声を少しだけ漏らした。誤魔化せるから涙も一緒に流した。へたり、と力が抜けた身体にふりそそぐ冷たい雨。もう少しだけこのままで。そうしたらまた笑える。泣き笑いの僕はここにしかいないから。 #poem24

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あなたに降り注ぐライスシャワー。僕はここで見送るよ。貴方の幸せを願えるだけで、僕は幸せだから。どうか、沢山のしあわせが降り注ぎますように。 #poem24



【"あああ"を母音とするもの】

【彼方】

遠くへいった貴方へ。届くはずのない手紙を書いたよ。初めて書いたから文章がおかしいかもしれないけれど、大目に見てね。あ、それと照れくさいけれど貴方の好きな花を買ったよ。届くといいなぁ。これから貴方に送るね。(そう言って、僕は手紙と花束に火を灯した)


【目測】

貴方との距離、私の理想。私との距離、貴方が見ている現実。(互いにその長さを知ることはできないのでしょう?)(手を伸ばして貴方の手を握れたなら二人の距離はきっと同じだけ) #poem24



【瘡蓋(かさぶた)】

むずがゆい。さっさと剥がしてしまいたい。いつも同じことをして、治りきっていない傷が痛む。(だけど…)この傷だけは治ってほしくなかった。(貴方がつけた創だから) ずっとずっと残っていてほしい。(……、) 馬鹿な僕はまた繰り返す。痕が残ることを祈りながら。 #poem24



【手紙】

いつも空っぽな郵便受け。こんな日に珍しく空色の便箋。かすかに漂ってきたのは懐かしい匂い。この色は確認するまでもないんだ。けれど、今は貴方の言葉なんて見たくなかった。知りたくなかった。それなのに目は貴方の気持ちをなぞってしまう。「……馬鹿だ」(空色が眩しかった) #poem24 



【携帯】

鼓動のようなそれを両の手で包みこんだ。温もりの欠片が滑り落ちていく。包みこんでしまったから中身が見えない。(貴方からだったら いいな) なんてらしくもないことを考える。下さないことを考えている間に、貴方の鼓動だったのかも知る前に、両手で包んだソレは静かに息絶えた。 #poem24