poem24に参加してみた。
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【爪】

僕の爪を彩る君。恭しく綺麗に色を置いていく。伏せた目、優しい手つき、指をそっとなぞる指。(切なげになぞる君の意図が分からないほど子供じゃない)。けれど僕は気付かないフリを続け、君は僕の爪を彩り続ける。(どちらが先に我慢できなくなるかな)。黒に染まる爪の意味は――、 #poem24



【自分の誕生月にまつわるもの】

紅葉

血が降る
血の雨

かさり、かさり。音を立てて歩く君。積もった枯葉を蹴りあげる。舞うのは純白ではなく、朽ちたもの。「ねぇ、」指を空に向け振り返る。「もみじだよ」あの笑顔はぼくに向けたもの?
冬を告げる風が吹き、はらはらと朱が舞い落ちる。

まるで血の雨に舞う狂った子供のようだった。 #poem24



【タイムライン】

文字が色を持ちはじめ、色付く花畑。やわらかい空と雲。ほんのりと匂いのする風。ひとりでいるけれど、独りじゃない。そんな温かい場所。雨が降り雷が落ちる時も、強い風が吹くときも、しなやかに揺れる。そして太陽が現れたらまた咲き誇る。そんな場所に、僕は立っている。 #poem24



【ことば】

ここに、僕の存在を確かなものとして残してくれる。憎くて鬱陶しくて大嫌いで消したいのに消えない、やわらかくてやさしい『ことば』。 #poem24



【焦燥(感)】

走れ。走れ。走れ。
どこまでも追いかけてくるのは自分自身。

ニゲラレナイ

諦めるまでは、決して、逃げられない。
#poem24



【イルミネーション】

いつもうつむいている貴方が睨みつけるように顔をあげるのは、この時期の、この人混みの中でだけ。僕はそれで十分だと思ってしまう。そして君はまたうつむいて、僕の手を握り締めた。 #poem24



【初めて】
 思いだせるよ。
 喧嘩した。嫌いになった。もっと知った。謝った。切なくなった。悲しくなった。嬉しくなった。もっと好きになった。愛おしくなった。伝えきれなかった。
 全部全部初めてだった。

 初めて、人間らしい感情を抱いた。 #poem24